避妊インプラント
(皮下インプラント・ネクスプラノン)とは
かえでレディースクリニック福岡博多
Contraceptive Implant
「避妊インプラント(皮下インプラント)」は、ミニピルの飲み忘れが不安な方や血栓症のリスクがあって低用量ピルが服用できない方に適した避妊法です。日本では未承認の方法ですが、WHO(世界保健機関)で有効性が認められています。
この記事では、避妊インプラントの料金や仕組み、メリット・デメリットなどをくわしく解説します。
避妊インプラントの料金
避妊インプラントの一般的な費用相場は挿入で15万円~20万円、除去で2万円~4万円程度(1本)です。自由診療となるため全額自己負担となり、料金はクリニックによって異なります。
かえでレディースクリニック福岡博多では、安心して避妊インプラント使用をご検討いただくため、わかりやすい料金を設定しています。費用について疑問点や不明点がありましたら、カウンセリング時にお気軽にお問い合わせください。カウンセリングでは、挿入後のアフターフォローについても丁寧にご説明しています。
| カウンセリング料 | 3,300 円 |
|---|---|
| 避妊インプラント局所麻酔代+挿入代 | 108,000 円 |
| 笑気麻酔※希望の方 | 15,000 円 |
| 静脈麻酔※希望の方 | 33,000 円 |
| 自院抜去 | 15,000 円 |
| 他院抜去 | 45,000 円 |
避妊インプラントとは
避妊インプラントとは、長さ4cm程度の棒状の避妊具です。二の腕の内側の皮下に埋め込むと、最長5年間(※1)、99%以上の高い避妊率を維持できます。「長期作用型可逆的避妊法(LARC)」の1つです。
少量の黄体ホルモン(プロゲスチン)をインプラントから持続的に放出します。その結果、排卵が抑制され、妊娠が防げるという仕組みです。また、高い避妊効果とともに、有効成分のプロゲスチンによる過多月経や生理痛の軽減効果も期待できます。
避妊インプラントにはエストロゲンが含まれていないため、体質や血栓症リスクなどが原因で低用量ピルの服用ができなかった方でも挿入可能です。
※1. 肥満傾向にある方(体重80kg以上など)は、効果の持続期間が5年より短くなる場合がありますので、診察時に医師へご相談ください。
避妊インプラントと
ミレーナの違い
低用量ピル以外の長期間の避妊効果が期待できる代表的な方法は、避妊インプラントと「ミレーナ」です。避妊インプラントとミレーナには、以下に挙げる違いがあります。
| 避妊インプラント | ミレーナ | |
|---|---|---|
| 主な目的 | 避妊 ※ただし過多月経や月経困難症の改善も期待できる |
避妊、過多月経や月経困難症の治療 |
| 装着場所 | 二の腕内側の皮下 | 子宮内 |
| 主な有効成分 | プロゲスチン(エトノゲストレル) | レボノルゲストレル |
| 効果の持続期間 | 最長5年 | 最長5年 |
| 保険適用の有無 | なし | 過多月経や月経困難症の治療目的の場合は適用 |
ミレーナとは挿入方法や効果の持続期間などが異なるので、ご自身の希望や体質などを考慮して選択することが大切です。
避妊インプラントが
おすすめの方
- 低用量ピルを毎日服用することが負担に感じる方
- 低用量ピルの飲み忘れが不安な方
- 長期間の避妊を希望する方
- 低用量ピル服用が難しい喫煙者の方
- ミレーナの挿入が不安な方
避妊インプラントは、一度腕に挿入すると最長で5年間、高い避妊効果が期待できます。そのため、毎日服用する必要がある低用量ピルに負担を感じる方に選ばれています。また、低用量ピルが合わない体質の方、器具を子宮内に入れることに抵抗がある方にも避妊インプラントがおすすめです。
インプラノンと
ネクスプラノンについて
避妊インプラントは、主に「インプラノン」と「ネクスプラノン」の2種類があります。いずれも製品名で、ネクスプラノンはインプラノンの改良版です。
ネクスプラノンは、X線で正しい位置を確認できる機能が追加されています。加えて、正確に挿入するための専用器具にも改良が施されています。
その結果、従来のインプラノンの課題であった「正しい位置に挿入できず、まれに避妊に失敗する」というリスクが改善されました。
ネクスプラノンはアメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)で避妊効果が認められているため、高い避妊効果が期待できます。
かえでレディースクリニック福岡博多では、高い安全性と高い避妊効果を得られるよう、ネクスプラノンを採用しております。
避妊インプラントの仕組み
避妊インプラントは「排卵抑制」と「精子の侵入ブロック」の2つの仕組みによって避妊効果を高めます。どちらも、持続的に放出される黄体ホルモン(プロゲスチン)の働きによるものです。避妊インプラントの主な作用は、以下の2つです。
排卵抑制
排卵が止まるので、妊娠のきっかけが起こりません。
精子の侵入ブロック
子宮入口の粘液の粘度が高くなり、精子が子宮内に侵入しにくくなります。
避妊インプラントを除去すると、これらの作用がなくなります。除去後およそ1ヶ月でホルモンバランスは正常に戻るため、避妊インプラントの使用が不妊の原因になることもないのでご安心ください。
避妊インプラントのメリット
これまで紹介した、避妊インプラントの主なメリットをまとめます。
- 99%以上の避妊効果と最長5年の持続期間
- 将来の妊娠に影響がない
- 低用量ピルが服用できない方でも使用可能
- 月経痛緩和などの副次的効果が期待できる
上記の4点に魅力を感じる方はぜひ、
避妊インプラントをご検討ください。
1.99%以上の避妊効果と最長5年の持続期間
避妊インプラントは、一度挿入すれば99%以上の避妊効果を最長5年間、維持できます。毎日のメンテナンスや定期的なクリニック受診の必要もない点が大きなメリットです。
2.将来の妊娠に影響がない
避妊効果があるのはインプラントを挿入している間のみです。除去すると約1ヶ月でホルモンバランスが戻り、妊孕性(にんようせい:妊娠する力)が回復するので、将来の妊娠に影響はありません。
3.低用量ピルが服用できない方でも使用可能
低用量ピルには血栓症リスクが高まる卵胞ホルモン(エストロゲン)が含まれているため、喫煙者の方や肥満傾向の方は基本的に使用できません。
その点、避妊インプラントは卵胞ホルモンが含まれていないので血栓症リスクが低いです。低用量ピルを服用できない方でも使用できるというメリットがあります。
4.月経痛緩和などの副次的効果が期待できる
避妊インプラントに含まれる黄体ホルモンは子宮内膜の厚みを抑える働きがあるため、月経痛や子宮内膜症などの緩和という副次的効果も期待できます。
避妊インプラントの
デメリット
避妊インプラントの主なデメリットは以下の通りです。
- 副作用のリスクがある
- 費用は全額自己負担
- 挿入・除去の際に皮膚に傷ができる
- 性感染症の予防は不可能
避妊インプラントを使う前に、デメリットや起こり得る副作用を正しく理解しておきましょう。
副作用のリスクがある
避妊インプラントを挿入した後、ホルモンバランスの変化に慣れるまでおよそ数ヶ月、不正出血や月経周期の乱れ、頭痛や吐き気、胸の張りなどの副作用が起こるリスクがあります。しかし、これらの副作用はホルモンバランスの変化に慣れるまでの一時的なものです。時間の経過とともに落ち着いていくのでご安心ください。
またホルモンバランスの変化は「皮脂分泌が増えることによるニキビの悪化」や「食欲増進による体重の増加」などにつながる可能性もあります。ただし、これらの症状の発現はまれであり、変化が起こったとしても軽微かつ一時的です。
費用は全額自己負担
現在、避妊インプラントは日本で未承認であるため、費用は全額自己負担となります。月経困難症の緩和や改善目的でも保険適用とはならない点にご注意ください。
挿入・除去の際に
皮膚に傷ができる
避妊インプラントの挿入時は専用器具を使用しますが、皮膚に小さい針穴ができます。除去の際は数ミリ程度の皮膚切開が必要です。いずれの場合も傷は小さく、時間の経過とともにほぼ目立たなくなります。しかし、体に傷が付いたり皮膚を切ったりすることに抵抗がある方には、デメリットとなる可能性があるでしょう。
性感染症の予防は不可能
避妊インプラントはあくまでも妊娠を防ぐためのもので、HIV(エイズ)やクラミジア、梅毒などの性感染症は予防できません。避妊インプラントを挿入していたとしても、性行為の際にはコンドームを使用しましょう。
避妊インプラントの挿入・
除去の流れ
避妊インプラントを使用するには、腕に挿入する必要があります。また、使用期間を過ぎたものは除去しなければなりません。以下では、挿入・除去の流れについて解説します。
避妊インプラント挿入の流れ
カウンセリング・診療
診察で避妊インプラントの効果や副作用などを説明いたします。不安な点や疑問がある場合は、お気軽にご質問ください。
局所麻酔
避妊インプラントを挿入する二の腕の内側を消毒した後、局所麻酔を注射します。一瞬、注射のチクッとした痛みがあるのみです。
挿入
麻酔が効いていることを確認し、専用器具(アプリケーター)で挿入します。麻酔下で瞬時に挿入するため、痛みはありません。施術後は小さな針穴が跡として残りますが、縫合の必要はなく、自然に目立たなくなります。
挿入後の注意事項
- 避妊インプラントを挿入した方の腕で予防接種や血圧測定、脂肪吸引やレーザーなどの医療および美容施術は避けてください。
- 挿入した部分に強い衝撃が加わると、インプラントが破損する可能性があります。腕に衝撃を受ける可能性があるスポーツや格闘技を行う際は注意が必要です。
- 挿入した部分の周囲に内出血ができることがありますが、およそ1~2週間で消えていきます。
避妊インプラント除去の流れ
診察・避妊インプラントの位置確認
避妊インプラントが正しい位置にあるかを確認します。
局所麻酔
除去する部分に局所麻酔を行います。
切開・除去
数ミリ程度皮膚を切開し、鉗子(かんし)という器具を用いてインプラントの先端をつまみ、引き抜きます。麻酔後に行うため、痛みはありません。
処置後
傷を保護します。基本的に縫合は必要ありませんが、まれに1針ほど縫合することがあります。新しい避妊インプラントに入れ替える場合は、除去した場所に挿入が可能です。
よくあるご質問 Q&A
Q.
避妊インプラントはどの部位に入れますか?
一般的には、利き腕と反対側の二の腕の内側に入れます。外から見ても、避妊インプラントを挿入していることはまずわかりません。
Q.
避妊インプラント挿入・除去のときは痛いですか?
麻酔の際には、注射の小さな痛みが一瞬あります。ただし、挿入もしくは除去時には麻酔が効いているので、痛みはありません。ご安心ください。
Q.
避妊インプラント挿入後、効果が出るまでどの程度かかりますか?
挿入した日が月経開始1~5日目の場合、挿入直後から効果が出ます。その他の時期に挿入した場合、効果が現れるまで7日程度かかります。それまでの間はコンドームを使用するなど他の避妊方法を併用しましょう。
Q.
避妊インプラントを挿入した部分は目立ちますか?
二の腕内側の皮膚のすぐ下に挿入するため、手で触れるとインプラントの存在はわかります。しかし、見た目ではわかるほどではなく目立ちません。もし、位置がずれたり形がおかしかったりする場合は、速やかにクリニックへご相談ください。正しい位置に挿入されているか確認が取れるまでは、他の避妊法を併用してください。
Q.
避妊インプラントに生理を止める効果はありますか?
挿入後、必ず生理が止まるわけではありません。個人によって、無月経になったり経血量が減ったりなど、生理への影響はさまざまです。生理周期を管理したい場合は、低用量ピルの方が適しています。
Q.
他院や海外で挿入した避妊インプラントの除去は可能ですか?
はい、可能です。ただし、深い位置に挿入されたインプラントや破損したインプラントの除去はお断りする可能性があります。除去が可能かどうかは、診察の際に確認いたします。
Q.
避妊インプラントは授乳中でも挿入可能ですか?
出産から4週間以上経過していれば挿入は可能です。避妊インプラントによって「母乳の成分が変化し、乳児の成長に影響を与える」ということはないので、ご安心ください。