ブライダルチェックは必要ない?
かえでレディースクリニック福岡博多
Bridalcheck
ブライダルチェックは、将来の妊娠・出産に影響する可能性のある疾患や性感染症の有無を調べる健診です。
結婚や妊娠を考えるタイミングで「ブライダルチェックを受けるべきか」と迷う方も多く、インターネットで検索すると「必要ない」という意見も目にすることがあります。
この記事では、ブライダルチェックの基本的な内容や目的をふまえながら、「必要ない」と言われる理由と、実際に受診することで得られるメリットについて解説します。
ブライダルチェックとは
ブライダルチェックとは、将来的な妊娠・出産を見据えて、関連する疾患や性感染症の有無を確認するための健診です。既婚・未婚は問わず、将来的に妊娠を考えているすべての方が対象となります。
検査結果は、妊娠・出産に向けた健康管理や準備に活用できます。
ブライダルチェックは女性だけが受ける検査というイメージを持たれがちですが、近年は男性の受診も増えています。背景には、男性不妊に関する研究が進み、不妊における男性側の要因が広く認識されるようになったことがあります。
JMAJ(英文総合医学雑誌)に掲載された論文によると、WHOが不妊カップルを対象に行った調査では、男性にのみ原因があるカップルが24%、女性にのみ原因があるカップルが41%、男女ともに原因があるカップルが24%、原因不明が11%と報告されています。すなわち、不妊カップルの約半数において、男性側に原因があることになります。
出典:Kubo H. JMAJ 52(1): 23–28, 2009.
カップルでブライダルチェックを受けることで、お互いの健康状態を共有しながら、妊娠・出産に向けた準備を一緒に進められます。
かえでレディースクリニック福岡博多では女性のパートナーと同時での検査に限り、ペア検査として男性のブライダルチェックにも対応しています。
「ブライダルチェックは必要ない」と
言われる理由
- 費用面での負担がある
- 病気や感染症が見つかる不安
- カップルの関係性への影響
かえでレディースクリニック福岡博多では、ブライダルチェックは未来のために必要な検査だと考えています。
一方で、インターネットで検索すると「受ける必要はない」という意見も多く見られますが、その背景にはいくつかの理由があります。
費用面での負担がある
ブライダルチェックは保険適用外のため、費用は全額自己負担となります。また、一般的な婦人科健診と重複する項目もあり「わざわざ受けなくてもよい」と感じる方もいるようです。
しかし、ブライダルチェックには通常の健診ではカバーされない検査項目も多く含まれています。一般的な健診では見つかりにくい疾患や性感染症を早期に発見できる機会となるため、「必要ない」とは一概には言えないでしょう。
なお、自治体によっては、ブライダルチェックに関する費用助成や支援制度が実施されています。例えば、福岡市ではプレコンセプションケア推進事業の一環としてAMH検査の助成が行われています(2026年4月現在)。その他の地域にお住まいの方も、自治体の公式サイトや窓口でご確認ください。
病気や感染症が見つかる不安
検査を受けることで、思いがけない疾患や性感染症が発覚するかもしれないという不安から、受診をためらう方もいます。
しかし、すべての病気や感染症が不妊に直結するわけではありません。万が一何らかの異常が見つかった場合でも、早期に発見できれば治療の選択肢が広がり、妊娠・出産への影響を最小限に抑えられる可能性があります。
カップルの関係性への影響
検査の結果によっては、パートナーとの関係に影響が出るのではと心配する方もいます。特に、どちらかに不妊の原因が見つかった場合、相手への申し訳なさや関係性の変化を恐れて、受診をためらうケースもあるようです。
ですが、ブライダルチェックはお互いの健康状態を共有し、ともに将来を考えるきっかけにもなります。
早めに現状を把握できれば、治療や妊活の方針を二人で話し合うことができます。不妊治療は、先送りにするほど選択肢は狭まるケースもあるため、気になる点があれば早めに受診することを推奨します。
ブライダルチェックが必要な人
ブライダルチェックは、以下に該当する方に特におすすめしています。
- 結婚や妊娠を控えている
- 近い将来、妊娠を考えている
- 不妊について不安がある
- 過去に婦人科系疾患にかかったことがある
- 定期的に婦人科の健康状態をチェックしたい
結婚・出産を希望されている方や、将来的に妊娠を考えている方はもちろん、過去に子宮内膜症などの婦人科系疾患を経験した方や月経不順の方も、現在の状態を確認しておくことが大切です。
ブライダルチェックを受けておくことで、不妊の原因となり得る疾患や性感染症の早期発見・治療につながるほか、風疹などワクチン接種が必要と判明した場合も早めに対応できます。
また、現在の身体の状態を把握しておくことで、妊活のタイミングや不妊治療の必要性なども事前に把握でき、ライフプランを立てやすくなります。
受診のタイミングに決まりはないため、「いつかは妊娠を」と考え始めたときや、婦人科の健康状態を一度きちんと調べておきたいと思ったタイミングでご来院ください。
ブライダルチェックの検査内容
ブライダルチェックは、受診するクリニックや選択するプランによって内容が異なりますが、基本的な検査項目は以下の通りです。
■女性向け検査
| 超音波検査 | 子宮や卵巣の大きさ、疾患の有無を確認 |
|---|---|
| AMH検査 | 卵巣に残っている卵子の数の目安を確認 |
| 風疹抗体検査 | 風疹の免疫有無を確認 |
| 感染症検査(性感染症含む) | B型・C型肝炎や梅毒、HIV、クラミジアなど、妊娠に影響を及ぼす可能性がある感染症の感染有無を確認 |
| 血液検査 | 血液型や血液疾患の有無などを確認 |
| 子宮頸がん検査(細胞診) | 細胞の状態、がんの前段階の有無を確認 |
■男性向け検査
| 精液検査 | 精液を採取し、精子の運動率や生存率、濃度などを確認して精子の状態を確認 |
|---|---|
| 感染症検査(性感染症含む) | 女性と同様B型・C型肝炎や梅毒、HIV、クラミジアなどの感染症有無を確認 |
| 男性ホルモン検査 | テストステロン、プロラクチン、精巣刺激ホルモンなどの精子形成・排出に関わるホルモンを確認 |
| 風疹抗体検査 | 風疹の免疫有無を確認 |
かえでレディースクリニック福岡博多では上記のほかにも、幅広い検査項目を揃えています。ご自身の健康状態や確認したい項目などに応じて、ぜひご選択ください。
ブライダルチェックと不妊検査の違い
ブライダルチェックと不妊検査は、共通する検査項目もありますが、目的が異なります。
ブライダルチェックは、将来の妊娠・出産を見据えて、関連する疾患や感染症の有無を事前に確認するための健診です。一方、不妊検査は、妊娠を望んでいるにもかかわらず一定期間妊娠に至らない場合に、原因を特定して治療につなげることを目的としています。
「まだ妊活は始めていないけれど、将来のために身体の状態を知っておきたい」という段階であればブライダルチェック、「妊活を続けているが妊娠しない」という状況であれば不妊検査、というように、受診のタイミングや状況によって適切な検査が異なります。
ブライダルチェックを受けるなら
かえでレディースクリニック福岡博多へ
かえでレディースクリニック福岡博多では、産婦人科歴25年以上の院長と専門スタッフが、一人ひとりの状況やお悩みに寄り添いながら対応しています。
女性のパートナーと同時受診に限り男性のペア検査にも対応しているほか、博多区の検診実施医療機関・ワクチン接種協力医療機関として、各種検診やワクチン接種も承っています。
また、検査結果をもとに必要であれば不妊治療の専門クリニックへのご紹介も行っています。ブライダルチェックで終わりではなく、その後の妊活や治療へもスムーズにつなげられる体制を整えています。
博多駅徒歩2分に位置し、土曜・祝日も対応しているため、お仕事帰りや週末にも通いやすい環境です。ぜひお気軽にご相談ください。
ブライダルチェックについてよくある質問 Q&A
Q.
ブライダルチェックはいつ受けるべきですか?
受診の時期に決まりはなく、希望のタイミングで受けていただけます。結婚予定の有無にかかわらず、妊娠を希望されている方や身体の状態を確認しておきたい方は、気になったときにお気軽にご相談ください。
Q.
ブライダルチェックで不妊の可能性があった場合はどうすればいいですか?
検査結果をもとに、医師と相談しながら不妊治療を検討することができます。疾患や感染症が見つかった場合も、治療やワクチン接種などの対応が可能です。当クリニックでは必要に応じて不妊治療専門クリニックへのご紹介も行っています。
Q.
生理中でもブライダルチェックを受けられますか?
超音波検査や子宮頸がん検査など、一部の検査は月経(生理)期間中に受けられません。正確な結果を得るためにも、月経期間中の受診は避けることをおすすめします。
Q.
ブライダルチェックと健康診断の違いは何ですか?
健康診断は生活習慣病など全身の健康状態を確認することを目的としていますが、ブライダルチェックは妊娠・出産に関わる疾患や感染症の有無を調べることに特化しています。健康診断では行われない検査項目も多いため、健康診断では見つからない疾患がブライダルチェックで発見されるケースもあります。