ピルの休薬期間中も避妊効果は続く?
仕組みと注意点
かえでレディースクリニック福岡博多
Birthcontrol Pill Holidayseffect
低用量ピルを服用している方の中には、休薬期間中も避妊効果がちゃんと続いているのか、不安に感じる方もいるのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、低用量ピルを正しく服用できていれば、休薬期間中も避妊効果は基本的に持続します。ただし、飲み忘れや体調によっては、避妊効果が下がってしまう可能性もゼロではありません。
この記事では、休薬期間中に避妊効果が続く仕組みや、休薬期間が設けられている理由、注意すべきケースについて解説します。
ピルの休薬期間中も避妊効果は基本的に持続
低用量ピルには、21日間ピルを服用したあと、7日間の休薬期間を設ける「21錠タイプ」と、休薬期間の代わりにプラセボ(偽薬)を服用する「28錠タイプ」があります。
どちらのタイプも、正しく服用できていれば、休薬期間中(またはプラセボを服用している期間中)も避妊効果は続きます。
ただし、避妊効果が発揮されるのは、正しく服用できている場合のみです。休薬に入る直前のシートで飲み忘れがあった場合や、休薬期間が8日以上に延びてしまった場合には、避妊効果が下がる可能性があります。
ピルの休薬期間中に性行為をしても大丈夫?
正しく服用できていれば、休薬期間中も避妊効果は発揮されており、望まない妊娠のリスクは低いといえます。
ただし、休薬期間中は消退出血が起こるタイミングでもあります。経血が細菌の栄養源になることや、膣内の自浄作用が一時的に低下することから、平常時より性感染症のリスクがやや上がるともいわれているため、出血中の性行為には注意が必要です。
また、低用量ピルに性感染症を防ぐ効果はありません。相手の性感染症の有無がわからない場合はもちろん、避妊効果をより確実にしたい場合も、コンドームを併用する二重避妊がおすすめです。
基本的に心配のいらないケース
休薬に入る前の実薬期間中、飲み忘れなく7日以上連続して服用できており、休薬期間も7日以内に収まっている場合は、排卵が抑制された状態が保たれているため、避妊効果への影響を心配する必要は基本的にありません。
注意が必要なケース
以下のようなケースでは、避妊効果が下がっている可能性があります。
- 休薬に入る直前のシートで飲み忘れがあった場合
- 実薬服用後の数時間以内に嘔吐や下痢があり、成分が十分吸収されなかった場合
- 休薬期間が8日以上に延びた場合
これらに心当たりがあり、かつ休薬期間中に避妊なしの性行為があった場合は、自己判断せず、アフターピル(緊急避妊薬)の服用も含めて医師に相談することをおすすめします。
なぜピルに休薬期間があるの?
- 妊娠していないことを確認するため
- 子宮内膜の状態を保つため
低用量ピルに休薬期間が設けられているのには、上記のような理由があります。
妊娠していないことを確認できる(消退出血)
低用量ピルの休薬期間に入ると、体内のホルモン量が低下し、子宮内膜が剥がれ落ちて出血が起こります。これを「消退出血」と呼びます。
仕組みは月経(生理)と同じですが、通常の月経とは異なり、薬の作用によって引き起こされる人工的な出血を指します。
消退出血は、妊娠していないことの一つの目安にもなります。服用中に万が一妊娠していた場合、ホルモンの分泌状態が変化するため、消退出血が起こりにくくなります。
ただし、低用量ピルには子宮内膜を薄くする効果があるため、妊娠していなかったとしても、消退出血がほぼ起こらない方もいます。
子宮内膜の状態を保つため
低用量ピルを服用している間、子宮内膜は通常より薄い状態で保たれています。
休薬期間を設けて消退出血を起こすことで、子宮内膜を定期的にリセットし、過剰に厚くなるのを防ぐ役割があるとされています。
なお近年は、休薬期間を設けずに服用を続ける「連続服用」も選択肢の一つとして用いられており、休薬期間は絶対に必要というより、体質や希望に応じて調整できるものと捉えられています。
なぜピルの休薬期間中は排卵が起きないの?
休薬期間中に排卵が起こらないのは、実薬期間中のホルモンがまだ体内に残っているためです。
卵巣内で卵胞が育って成熟するまで、通常2週間ほどかかります。低用量ピルの服用期間中は、この卵胞の発育自体が抑えられているため、休薬に入った時点では卵胞はほとんど育っていません。
休薬期間が7日以内であれば、卵胞が育ちきる前に次のシートの服用が始まり、再びホルモンによって発育が抑えられるのです。
逆に休薬期間が8日以上に延びると、その間に卵胞の発育が進んでしまい、排卵が起こる可能性が出てきます。
ピルの休薬期間を作りたくない場合の選択肢
- 低用量ピルの連続服用
- ミニピル
- ミレーナ、避妊インプラント、避妊注射
1カ月に1度のピルの休薬期間を作りたくない場合は、上記のような方法も選択肢として挙げられます。
低用量ピルの連続服用
低用量ピルは、休薬期間を設けずに複数シート(2~3シート)を連続して服用する方法もあります。休薬期間を作らないことで、消退出血の回数自体を減らすことができます。
ただし、この方法は一相性(服用期間を通してホルモン量が一定のタイプ)の低用量ピルが対象で、三相性(ホルモン量が段階的に変わるタイプ)のピルでは推奨されていません。
また、日本の避妊用ピルは原則として「21日服用・7日休薬」のサイクルで作られているため、自己判断で連続服用を行うと、不正出血の原因や避妊効果の低下につながることがあります。必ず医師の指導のもとで行うようにしましょう。
ミニピル
ミニピルは、卵胞ホルモン(エストロゲン)を含まず黄体ホルモン(プロゲスチン)を主成分とした避妊薬です。
低用量ピルとは異なり、休薬期間を作らずに毎日服用するタイプが主流で、低用量ピルの服用が難しい方の選択肢としても用いられます。
ミレーナ、避妊インプラント、避妊注射
毎日の服用そのものを避けたい場合は、子宮内に器具を装着する「ミレーナ」や、腕に器具を挿入する「避妊インプラント」、定期的な注射で避妊効果を得る「避妊注射」といった選択肢もあります。ミレーナ・インプラントは一度の処置で数年、避妊注射は3カ月ごとの注射で効果が持続します。
かえでレディースクリニック福岡博多のピル処方
かえでレディースクリニック福岡博多では、低用量ピルのほか、ミニピルやミレーナ、避妊インプラントといった、休薬期間のない避妊方法のご相談も可能です。
休薬期間の取り方や、連続服用のような服用方法の調整についても、自己判断せず、診察の際にご相談ください。
ピルの服用について不安な点がある方、自分に合った避妊方法を探したい方は、お気軽にご来院ください。